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インタビュー

白井 崇陽

障がいのあるなしにかかわらず、表現できることの幸せ

何でもひとつ、続けることが自信の第一歩
僕は3歳の頃、失明したんですが、両親が「何かひとつでも自信を持たせてやりたい」との思いから、ヴァイオリンを習わせてくれました。最初の頃は(実は今でも)、練習はあんまり好きではないんですが、何かひとつを続けることが、一番大切なことなんだと実感しています。高校生の頃、将来もヴァイオリンを続けたいと思い、大学を受験。入学後は「音楽で食べて行こう」と決心したのですが、それも続けてきたヴァイオリンが好きだったからだと思います。

CDデビューで、さらに広がった聴いてもらえるチャンス
まだCDデビューしたばかりなんですが、これまで僕のヴァイオリンを聴いてもらえるのは演奏会を開くことが主体でした。でも、これからはこのCDを聴いてもらえるチャンスができたと思います。このCDを制作する際には、自分のさまざまな思いや構想なんかを作曲家に依頼して、いくつかの曲ができあがったのですが、それらの曲に対する思いを演奏できたと思います。
たとえばハンガリー風の民族的で土着的な曲や、今日のコンサートでも演奏した「MOTHER」のように、心の拠り所となるような曲など、僕の目指す多角的な音楽を、このCDで聴いてもらえることと思います。

何もかもがバリアフリーなビッグ・アイ!
ホント、ここのホールは演奏していて気持ちよかったですね。僕はコンサートで、さまざまな土地のいろんなホールで演奏しますが、ビッグ・アイのように何もかもがバリアフリーの会場は初めてで、何をするにもとても安心だからリラックスできました。僕でも気づかなかったところまでもがバリアフリーなのには驚きましたよ。

白井 崇陽
白井 崇陽

【プロフィール】
1984年、愛知県生まれ。2008年筑波大学付属盲学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン科卒業。
2004年、チャリティーコンサート「モーツァルト協奏曲の饗宴」において桐アマデウス室内管弦楽団と競演。2007年1月公開の映画「あなたを忘れない」では、挿入歌のサウンドトラックCDレコーディングに参加し、日本武道館でのプレミアムコンサートのステージに立つ。同年5月の聖路加国際病院、6月の東大病院でのコンサートがきっかけで、毎日新聞に紹介される。また2007年と翌08年には、神戸ルミナリエのための音楽制作としてCDレコーディングに参加。2008年10月オリジナル・アルバム「大いなる刻」により、全国デビューを果たす。
音楽アーティストのほか、陸上競技アスリートとしても活躍しており、2006年9月、身体障がい者の世界選手権(オランダ)に三段跳びの選手として出場し、7位の成績を残す。翌07年8月のIBSA選手権(ブラジル)では、三段跳びで5位、走り幅跳びで8位に入賞する。


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