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演劇・ミュージカル

フェイマス・ピープル・プレイヤーズ

世界的な著名人たちも絶賛する魔法のようなステージ

「フェイマス・ピープル・プレイヤーズ」は、カナダのトロント市を拠点にラスベガスやブロードウェイなどの一流の舞台をはじめ、世界中をツアーしている人形劇団です。メンバーのほとんどが知的障害者ですが、彼らが作り出す幻想的なステージは、ポール・ニューマンやトム・クルーズ、スティーブン・スピルバーグなどから「音楽・物語・色彩そして光のエキエキサイティングな融合…このようなものに出会ったことがない」と絶賛されています。このような前評判から、ほぼ満席となった会場は開演前から熱気に包まれていました。

さまざまな音楽に合わせて、人形や小道具が楽しいパフォーマンスを披露

ショーでは蛍光塗料を塗った等身大の人形や小道具を、黒い衣装をつけた劇団員が音楽に合わせて操ります。ブラックライトの照明を使用することで客席から団員の姿は見えず、人形や小道具だけが浮き上がって見え、幻想的なステージが繰り広げられます。
公演は2部構成で行われ、第1部のトップを飾ったのは、陽気なリズムの「ロック・アラウンド・ザ・ロック」。曲に合わせて会場から手拍子が起こるなか、“インビジブルマン(透明人間)”が軽快なダンスを披露してくれました。その後も曲が変わるたびにカラスやダチョウ、ネコといった動物たちが踊りや歌を見せたほか、モップやカーネーション、トウガラシといった日用品や花、野菜までもが楽しいショーを展開。さらにはティナ・ターナーやレイ・チャールズなどの人形も登場し、そのパワフルなパフォーマンスで大いに会場を盛り上げてくれました。

人形がどのように操られているのかその種明かしに大きな驚きも

第2部は「マツケンサンバ」を歌う、オウムたちの楽しいショータイムからスタート。お馴染みの曲に会場も大いに盛り上がり、なかには歌をいっしょに口ずさむ観客の姿もありました。続けてロッド・スチュアートの人形が登場、「パーティを開こう」の曲に合わせて大きな手拍子が起こり、会場が一体に。またフィル・コリンズの人形は、大ヒットソング「恋はあせらず」をバックにドラムに乗ったり、縄跳びをしながら歌ったり、楽しいパフォーマンスを披露してくれました。
最後から2曲目となった「監獄ロック」のエルビス・プレスリーのパフォーマンスのときには、ブラックライトの照明を普通の照明に切り替え、人形や小道具がどのように操られているのか、その種明かしがされるという演出も。団員が3人1組となりプレスリーの人形を自由自在に操る姿に、客席からは驚きと感動の声があがっていました。

団員からの感謝のメッセージと歌で感動的なステージに幕が下りる

全34曲のパフォーマンス終了後、全団員がステージの上に登場し、客席から大きな拍手が送られました。劇団を代表して、人形のデザイン・制作を手がけるメアリー・ソーントンさんがボランティアの方から花束を受け取り、「カナダの大切な宝物をお見せしたくて、今日ここにやってきました」と挨拶されたあと、日本語で「アリガトウ!」と観客のみなさんに感謝の気持ちを表現。最後にミュージカル・ディレクターであるジェイディー・アイベイさんが、会場に足を運んでくれたすべての人のために「ネバー・ウォーク・アローン」を独唱し、その美しい歌声に観客全員が聴き入るとともに、大きな感動が会場内を包みました。
曲が終わったあと、あらためて盛大な拍手が送られ、約2時間にわたる夢のようなステージが終了。その幻想的で、心躍るステージは、いつまでも人々の心に残ることでしょう。

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