現在位置: トップページ > ビッグ・アイ アート > バリアフリーアートアカデミー:演劇・ミュージカル > スペシャルプログラム「葉っぱのフレディ ―いのちの旅―」 第2部 バリアフリー版ミュージカル「葉っぱのフレディ」出演:フレディーズ・スペシャル・ユニット、Big愛's

演劇・ミュージカル

スペシャルプログラム「葉っぱのフレディ ―いのちの旅―」

第2部 バリアフリー版ミュージカル「葉っぱのフレディ」
出演:フレディーズ・スペシャル・ユニット、Big愛's

「いのち」を生き抜く力を表現

新しい葉っぱたちが生まれる春

一本の大きな樹。春の訪れとともにたくさんの葉っぱが生まれました。葉っぱにはそれぞれ名前がついています。ダニエル、クレア、ベン、アン。そして一番小さな葉っぱがフレディ。「同じ樹から生まれた葉っぱでも、俺は俺。君は君。名前も生き方も違うんだ」とダニエルがフレディに言います。

朝、風のウェンディがさわやかな風を運んできました。葉っぱたちとウェンディや小鳥たちのコーラスとダンス。春風を思わせるメロディーラインとコーラスが見事なハーモニーを奏で、息の合った歌とダンスに会場からは思わず、拍手があふれました。

夏の仕事は木陰を作り、人々を癒すこと

「夏が大好き!たくさん遊べるから」夏の訪れにフレディは大喜び。暑い日差しを避けるように大勢の人々が、樹の下に集まってきました。葉っぱたちは一致団結して、木陰を作り、人々につかのまの幸福感を与えるのでした。この木陰をつくるシーンでは、表情から指先まで体全体を使って、木陰を表現。大きな樹にたくさんの葉っぱが生い茂っている様子がリアルに伝わってきました。
ある夏の夜、クレアはフレディに言います。「樹の根は地球にくっついて生きている。地球が元気だから、樹も元気。樹が元気だから、葉っぱも元気。みんなが生きているのは地球が元気に生きてるから」と。そして「地球は一年で、太陽を一周する、春夏秋冬、一年の終わりの冬が来たら、私たちは……」、クレアが言葉につまると、フレディは考えます。「冬がくると、ぼくたちはどうなるの?」、物静かな印象的なシーンでした。

2つの出来事で大きく成長するフレディ

ある日突然、カミキリムシのモアたちが葉っぱを食べようと襲撃。いくつかの葉っぱが喰いちぎられた後、毒グモが現れて、カミキリムシたちを食べてしまいました。フレディは恐ろしかったけれど、ふと考えました。「カミキリムシは僕たちを食べて大きくなる。毒グモはカミキリムシを食べて大きくなる。食べられるのもぼくたちの仕事なんだろうか」、音楽が流れ、フレディのソロ曲の始まり。自分を必要とする誰かがいるとしたら、自分の仕事はたった一度で終わってしまうかも知れない、という今の心情をフレディが切々と歌い上げました。

夏が終わり、秋が近づくと、風のウェンディが涼しい風を送り、葉っぱたちの色が変わります。緑色の衣装がいつのまにか、オレンジや赤の衣装に早変わりし、舞台上はあっという間に色鮮やかな紅葉となりました。
フレディはクレアにプロポーズ、「僕と結婚してください」。驚いた葉っぱたちはみんなで二人を祝福し、歌い踊ります。森の教会で盛大な結婚式の始まり。
華やかな音楽に合わせ、華麗なダンスが始まると、会場からは手拍子が沸き起こりました。


冬のあいだに生き続ける新しい命

秋が終わる頃、ウェンディが木枯らしを運んできました。葉っぱたちは「風が迎えに来た。みんな、ここからいなくなるんだ」とフレディに言います。フレディは「ずっとここにいたい」と反論しますが、ダニエルが「僕たちは樹のためにも、人のためにも立派に役割を果たした。だから順番に、ここから引っ越すんだ」と諭します。
ウェンディが激しいダンスで、葉っぱたちを順番に吹き飛ばしていきます。クレアの番になると、フレディは「僕のこと、忘れないで」と哀願しますが、「忘れない、いつまでもずっと一緒よ」と笑みを浮かべながら、風に吹かれていってしまいました。

最後に残ったのはフレディひとり。初めて雪が降った日、フレディも樹から離れ、大地に舞い降りていきました。やがてフレディの上に雪が積もり始めました。フレディたち、葉っぱは枯れ葉となって、土に深く溶け込み、樹の根や幹の目に見えないところで、また春に新しい葉っぱを生み出そうと準備しているのでした。
そして、次の春! 「僕は葉っぱ」とフレディ2世が生まれたのでした。

フィナーレに登場したBig愛's

いよいよフィナーレの始まり。この瞬間のためにワークショップを重ねてきたBig愛'sが登場します。緑の衣装のフレディーズたちに混じって、白で統一したBig愛'sが一緒になって、テーマ曲「きみはともだち」を熱唱しました。舞台いっぱいに広がったBig愛'sは、数日間、一所懸命に取り組んだ歌と振り付けを全身で表現。フレディーズと一丸となって、元気いっぱいの歌声が会場に届けられました。


ムービーを見る

フレディーズ・スペシャル・ユニット

2010年公演の出演者を中心にしたジュニア(小学生から大学生まで)18名によるユニット。演技・歌唱・ダンスの三拍子がそろった本格的実力とみずみずしい感性で「葉っぱのフレディ」の世界を演じきり、会場を感動の渦に巻き込みました。

このページの先頭へ戻る

Copyright © 2008 ビッグ・アイ 国際障害者交流センター. all rights reserved.