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サマーフェスタ2008

ステージプログラム:羽野晶紀 岡田絵里香 山田紗耶加 「ハートの詩~こころをよむ声と手」

~朗読で伝える大切なメッセージ~

8月10日(日)13:30~14:30 多目的ホール
朗読…羽野晶紀
手話朗読…岡田絵里香
被爆ピアノ演奏…山田紗耶加

羽野晶紀 岡田絵里香 山田紗耶加 「ハートの詩~こころをよむ声と手」

障がい者が綴った一編の詩に、著名人やアーティストがハートをモチーフにしたアートを添えた「ハート展」(ビッグ・アイにて8/6~13まで開催)の出品作品の中から、関西地区にお住まいの方の詩を抜粋した朗読会。羽野晶紀さんのやわらかい関西弁での朗読に、岡田絵里香さんが手話朗読を、山田紗耶加さんがピアノの即興演奏を添えてくださいました。
1作品目のほのぼのとした詩「うなぎちゃん」は、羽野さんの愛らしい声にぴったりで、会場があたたかな雰囲気に包まれました。3作品目の「パンの穴」では、羽野さんはご自分の4歳になる息子さんが、パンを真ん中から食べてできた穴からこちらをのぞいているという、ほほえましい光景を思い出しながら朗読されたそうです。

後半は、戦争と平和について考える時間。さきほどから山田さんが弾かれていた「被爆ピアノ」にまつわる物語を綴った絵本「ミサコの被爆ピアノ」の朗読です。このピアノは実際に広島で被爆したもので、無数のガラスが突き刺さった跡が今も残っていました。
松谷みよ子さんが書かれた物語を、羽野さんが感情を込めて朗読し始めると、しんと静まり返った場内では、誰もがこの悲惨な物語をじっと聞き入っていました。また舞台の背景には、この絵本の挿し絵(木内達朗・画)がスライド投影され、自分で絵本を呼んでいるような演出効果もありました。

朗読後、会場からは自然に拍手が起り、やがて大きな喝采となり、会場の誰もが戦争の恐ろしさ、戦争への悲しみを実感でき、平和への確かな願いを共有できたようでした。

羽野晶紀
羽野晶紀

【プロフィール】
京都府出身。柔らかな雰囲気と一度耳にしたら忘れられない特徴のある声、圧倒的な演技力で「劇団☆新感線」の看板女優として舞台・映画・TYドラマなどで幅広く活躍。結婚・出産を機に一時引退していたが、昨年より復帰。現在、TBSテレビ『2時っチャオ!』関西テレビ『よ~いドン!』にてレギュラー出演中。


岡田絵里香
岡田絵里香

【プロフィール】
岐阜県出身。ドラマやニュース番組への出演・モデル・執筆とその活動は実に幅広い。ハリウッド映画『バベル』(2007年公開)に出演し話題を呼ぶ。映画『ポストマン』(2008年公開)では、恋に落ちる耳の聞こえない女性を見事に演じるなど、女優としても大活躍中。著書に、詩集『ERIKA』(集英社)『息をするように。』(ベストセラーズ)など。現在、NHK教育テレビ『みんなの手話』レギュラー出演中。


山田紗耶加
山田紗耶加

【プロフィール】
自分の思いを音にしたくて作曲活動を始める。センスあふれる作曲・編曲は各方面から高い評価を得ている。施設訪問や災害時の現地コンサートなど、音楽を通じた人の心のケア活動や、被爆ピアノ演奏による平和への祈りをこめたコンサート活動を積極的に行っている。


※被爆ピアノとは?
広島での原子爆弾被爆から奇跡的に耐え、修復されたアップライトピアノ(37年ヤマハ製)。ピアニストを夢見た少女とピアノにまつわるエピソードとともに、被爆ピアノコンサートを全国で開催。平和を訴え続けている。

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