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“Adventure for all” ビッグ・アイフォーラム2
「障がい者のための国際野外活動フォーラム」

セッション2 「希望・可能性・実現」をお手伝い!

株式会社jecウエルプランニング 木村 啓律氏

障がい者と共に築いた野外活動

アウトドアと福祉の融合を目指して
「障がいのある人たちと一緒に野外活動を楽しみたい」と、小さなサークル活動を発足した木村さんたちは、約20年を迎えた今、株式会社jecウエルプランニングという法人組織でさらに事業を広げておられるそうです。現在、同社は都内に事務所を設け、千葉県の九十九里浜で「さざなみ自然学校」というキャンプ場を運営されているそうで、木村さんはこの学校の校長という立場だそうです。
木村さんと後藤広充さん(同社の代表取締役)とは学生時代に出会い、「アウトドアと福祉を融合できないか」「この活動で生計を立てられないか」という目標のもと、3名でサークル活動をスタート。当時は、障がいのある方がアウトドア・スポーツを体験するという例がまだまだ少なかった時代。木村さんたちはリハビリの先生や福祉現場の方々など、いろんな方々のサポートやアドバイスを受けながら、カヌーやヨット、スキーなどの教室を開催されたそうです。このように企画から運営まですべてに携わるイベントは、年間に2~3回、独自で実施できるようになったそうです。

プロとして活動することの楽しさとむずかしさ
木村さんたちのもとにはボランティアがたくさん集まるようになり、独自のネットワークも広がっていきました。イベントに参加してくれる障がい者の数も少しずつ伸び始めた頃、「この活動で生計を立てる」にはどうしたらいいかと悩むようになったそうです。そこでスタッフを少数精鋭にしぼり、参加者を会員制で募ることにより、活動組織をスリムにし、イベント内容を充実または洗練させていったとのこと。
木村さんたちは先行する大きな組織にはない、小回りの効いたマンパワーで、いろんなアイデアを次々と実現させていきました。たとえば参加者を「ドア・トゥ・ドア」で送迎するサービスや、アウトドア・スポーツにこだわることなく「露天風呂イベント」や「年越しイベント」など、独自に練ったプランも実現させたそうです。
このような活動がやがてメディアで紹介され、木村さんたちは少しずつ経験や実績を積み重ねていかれました。現在、木村さんたちは株式会社として運営されているそうですが、大切なお金をいただいた方に、十分、満足してもらえるサービスや活動を行うことのむずかしさや、野外活動のプロ、福祉のプロとしての意識を高くもつことの大切さが伝わってきた講演となりました。


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