トワイライト
ライブレポート
 押尾コータロー

バンド感覚のサウンドを

ギター1本で奏でるスーパーテクニック。
押尾コータローさんライヴの様子

ギターを弾く押尾コータローさんトワイライトライブのスタートを飾ったのは、7月にメジャーデビューしたアコースティックギタリスト 押尾コータローさん。
押尾さんの振り上げる右手に合わせて、観客も手拍子を打ち始め、パワフルなステージが始まりました。曲の合間に泣き声をあげる子供に向かって「泣きたいときは、思いきり泣いたらいいよ」と語りかける押尾さんの優しい言葉に会場は爆笑。この日は、オリジナル曲のほか、世代を越えて楽しめるアニメメドレー、そして、デビューアルバムにも収録されている「戦場のメリークリスマス」の映画音楽「Merry Christmas Mr.Lawrence」などバラエティにとんだ選曲となっていました。
どの曲も、ステージに立っているのが押尾さんただ一人とは思えないスーパーテクニックとパーカッシブで迫力のあるユニークなギター奏法、そして大阪出身という押尾さんならではのユニークなトークが観客の心をつかんでいたようです。その証拠に、コンサート終了後に行われたホールホワイエでのCD販売会において、CDを購入しジャケットにサインを求める人たちの長蛇の列ができていました。





||||【 押尾コータロー◇インタビュー ||||

 インタビューシーン

--7月10日に全国デビューされたそうですが、デビューアルバムのアピールポイントは?


「一人で弾いてるとは思えないようなギターテクニックを入口として僕の音楽を聞いてもらってもいいんですけど、歌のアルバムを作ってる人たちと同じように、メロディアスで心に残るような曲を作ってますから、テクニックだけじゃなく、そういう部分でも楽しんでほしいですね」

--音楽活動をされるうえでの目標は?

「その日来てくださったお客さんに楽しんでもらえたらっていうことしか考えてないです。お客さんの雰囲気を見て、突然、曲目を変更したりすることもあるんですよ。音楽って“音を楽しむ”って書くでしょ。楽しんでもらうためにはどういうふうにすればいいのかっていうことをいつも考えてます。ギターのことをまったく知らない人、それこそギターの弦の数が何本あるか知らない人にも楽しめるようなライブをしていきたいですね」

--押尾さんのステージは、トークも好評のようですね。

「関西出身で、生まれた時からボケとツッコミの中で育ちましたからね〜(笑)。大阪以外のところに住んでる方は“そんなにボケとツッコミはいらんのに…”って思われるかもしれませんが、もう大阪では必需品ですから(笑)。インストゥルメンタルの僕の曲をつなぐトークは、重要な部分を占めてるんです」

--ビッグ・アイの印象はいかがですか?

「すべてのホールが全部こういうバリアフリーになってほしいですね。僕の音楽は障害を持たれてる方にもけっこう聞いてもらってるので、“2階だから来れない”とか“車椅子をサポートしてくれる人がいないから今回はやめときます”って聞くとつらいし、寂しかったんです。だから、こういうホールができたっていうのは本当にすばらしいと思います」

--障害のある人が音楽に取り組むにあたってアドバイスをお願いします。

「音楽をやりたいと思ったら、自由にやればいいんです。人がうまいとかヘタとかそんなの関係ないし…。たとえリズムがめちゃくちゃでも、楽しかったらいいんです。もっと楽しくするためには技術が必要になってくるだけで、一つずつ覚えていけばいいし…。タンバリンでも最初はチャカチャカ鳴らして、少しずつ覚えていったら楽しみも増えていくし…。音楽を楽しむ部分では、障害者も健常者も全然関係ないですからね」

● 押尾コータロー(おしお・こうたろう) ●
1968年、大阪生まれ。14歳でギターを始め、20歳で上京。99年、ソロアルバムをインディーズにてリリース。2001年、インディーズセカンドアルバムをリリース。収録のオリジナル曲「Blue sky」 がMBSテレビ「素敵な出会い〜いい朝8時」エンディングテーマに起用される。2002年、スイスの「モントルー・ジャズフェスティバル」に出場し、その実力が高く評価される。同年、メジャーデビューアルバム「STARTING POINT」発売。ソロコンサートを中心に、音楽のジャンルを越えてのセッション、作曲やアレンジ、CM音楽を手掛けるなど、広いスタンスで活躍中。