トワイライト
ライブレポート
 ル・クプル

ステージから届けられる

あたたかな思いに包まれて…。
ル・クプルのお二人の写真

テレビやCMなどでおなじみの曲を数多く手掛けられている夫婦ユニット〈ル・クプル〉のお二人。ステージの隆二さんと恵美さん
まずは、人と人とのつながりを綴った曲、3曲からスタート。4曲目には、恵美さんがソロ活動でリリースしたカバーアルバムの収録曲「The water is wide」。きっと誰もが耳にしたことのあるアイルランド民謡で、心地よいメロディとのびやかな歌声に観客はじっくりと聞き入っていました。5曲目の「マジカル モーニング」は、大阪の朝のテレビ番組でテーマソングにもなっていた曲。ノリのいいリズムに、客席から手拍子が沸き起こりました。
そして、6曲目に登場したのが、ミリオンセールスを記録した大ヒット曲「ひだまりの詩」。『聞くだけじゃなく、一緒に歌って楽しみましょう』と恵美さんが客席に投げかけ、ステージと観客が一体となって盛り上がりました。ラストの「一日の終わりに」は、隆二さんが夕暮れの景色を思い浮かべて作曲したもの。その曲を聞いただけで恵美さんにもそのイメージが伝わったそうです。
息のあったお二人のステージは、とてもナチュラルであたたかなステージでした。





|||||||【 ル・クプル◇インタビュー |||||||

 インタビューシーン

--お二人が、音楽活動をするうえでのテーマはどのようなことですか?


恵美「音楽って人に影響を与えるものだと思うんですよ。“元気を出して!”って鼓舞するような音楽もありますけど、私たちの場合は、静かではあるけれども生きる気力というか、自分をとりまく世界のなかでの幸福感を感じてもらえればいいなって…。祈り的な部分でとらえてもらえればと思います」

--コンサートで観客に伝えたいことは?

隆二「直接的に歌詞の意味はこういう意味だよっていうよりは、その場の空気を乱さずに、より精妙なものにできたらいいなっていうのがありますね。僕たちのメッセージをお客さんの各々の生活に置き換えてもらって、いい方向につながれば…。音楽って、人と人の間の空気感で伝わっていくものだから、じゃましないっていうか、そういう役割を果たせればいいですね」

--ビッグ・アイの印象はいかがですか?

隆二「楽屋まで自動ドアでびっくりしました」
恵美「最初、すごく重たいドアだなって二人で一生懸命引っ張ってたんです(笑)。ちょっとコツがいるんですよね」 隆二「館内全部がそういうふうに工夫されたシステムになってて、みんなの気持ちが一つの方向に向いてるような気がしますね。館内で障害者のためのパソコンの研修会をされてたので覗いてみたら、いろんなところから参加されてて、そのパワーがすばらしいなって考えさせられました」

--日常生活でも、バリアフリーを意識されることはありますか?

隆二「楽器を持って移動しますから、『入り口が狭いなぁ』『道が狭いなぁ』って感じることがあるんですよ。障害者の方は特に感じるだろうし、日本ってそういう面では西洋とかに比べると進んでないかなって思いますね」

--ボランティアやチャリティにも積極的に取り組んでらっしゃるそうですが、障害者の方を対象にしたコンサートで何か特に感じられることはありますか?

「心の中枢のところから聞いてくれるっていうか、ウソをつけないコンサートになるんです。逆に僕たちがエネルギーをもらえますし、素晴らしい体験だなって感じるんです。スタッフの方の真剣さ、温かさ、熱意、損得勘定じゃないところで動いてらっしゃるのがわかるし、そういう心が伝わってくるから、それをパワーにして、お客さんに返すことができるんです。その循環がすばらしいなって感じますね」

● Le Couple(ル・クプル) ●
藤田隆二(1963年、東京生まれ)と藤田恵美(63年、東京生まれ)の夫婦ユニット。
夫の隆二がギターと作曲を担当し、妻の恵美がヴォーカルと作詞を担当する。ユニット名は、仏語で夫婦の意味。94年「海の底でうたう唄」でデビュー。97年に発売した「ひだまりの詩」は180万枚の売上げを記録し、紅白歌合戦に初出場。99年、同曲を含むベストアルバムを発売。2000年、シングルCD「ジュリアン/3月の夢」を発売。ナチュラルを基本に、空気感のある優しいサウンドが支持されている。