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ハートフルフェスタ2010

第2部 綾戸智恵 トーク&コンサート ~こころで歌えば思いは届く~

目の前にみなさんがいてくれるから、私は歌える!

心の琴線にふれる名曲の数々

Dot & Line ミニライブ

オープニングは賛美歌「アメイジング・グレイス」。綾戸さんのジャジーな歌唱が響き渡ると、会場はすでに綾戸ワールド。歌い終わった綾戸さんが「まいど!ようこそ、いらっしゃ~い」と軽妙な関西弁であいさつすると、先ほどとは打って変わった雰囲気に会場はどっと笑いの渦。「今日のみなさんの服装はバラバラです。でもそれが個性です。バラバラということで次の曲は『バラ色の人生』!」と曲を紹介し、さらに笑いを誘いました。次の曲、ジャズのスタンダードナンバー「センチメンタル・ジャーニー」では、間奏でトロンボーン・ソロの口真似を披露し、会場は大いに盛り上がりました。

母の介護を通して得た「受け入れる」という発想

最近、NHKの番組やテレビCMでもおなじみになった綾戸さんとお母さん。綾戸さん曰く、お母さんの介護を通して、「人生、すべてを受け入れていくと、新しい発見があります。」。そして「毎日が発見の連続で、どこが最終地点か分からなくなります。5年先、10年先を考えるより、今日が明日をつくる、1日1日が神様からの贈り物、ギフトと思っています」と続きます。

会場が、綾戸さんの神妙なトークにしんみりとなったかと思うと、「オムツのコマーシャルに出演するようになってしまったので、途中で母の介護を投げ出せなくなってしまいましたわぁ~」と冗談をはさみ、雰囲気を和ませる。綾戸さんの話術はミュージシャンの域を超えているかのようでした。

お客さんの感性が、私の音楽に磨きをかける

ラスト曲はゴスペルの「エイメン」。ブルージーな歌唱は綾戸さんの真骨頂です。手話コーラスも参加したステージには、会場からの手拍子も起こり、ますますヒートアップ。曲が終わっても喝采は鳴り止みませんでした。と、すかさず綾戸さんが「ちゃんとアンコールも用意してます!」、会場はどっと大きな笑い声に包まれました。

「誰でも『あなたが必要』と言われれば、努力できます。私は母からそのことを教えてもらいました」と、スタンダードの名曲「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」を熱唱。アンコールの2曲めは、綾戸さんの十八番「テネシー・ワルツ」。この曲を待ち望んでいたお客さんも多く、いつまでも綾戸さんの歌声に浸っていたいとの思いが感じられ、熱心に聞き入る姿が印象的でした。

綾戸 智恵(あやど・ちえ)
Dot & Line (どっとあんどらいん)

【プロフィール】
1957年大阪府生まれ。1998年「For All We Know」でプロ・デビュー、翌1999年「Life」が発売と同時に大ヒットし、名実ともにジャズシンガーのトップ・アーティストの一人となる。ジャズ、ポップス。J-popなど幅広いレパートリーを巧みに取り入れた個性的なステージングはジャズという狭い枠組みを飛び越えて、多くのファンを魅了している。
2008年7月のデビュー10周年記念コンサート終了後、約一年の音楽活動休止期間を経て、2009年9月、本格的に活動を再開。最新アルバム「GOOD LIFE」を引きさげ、軽妙なトークと心を揺さぶる歌が揃い踏みし、「笑い」と「涙」が溢れる全国ツアーを行っている。

◆綾戸智恵公式ファンクラブ「綾戸倶楽部」
http://www.ayado-club.com/


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